コピペ引用。
446 名前:(*゚Д゚)さん :04/08/17 20:02 ID:oJlP5r7r
やべぇ、急に思い出した。 漏れが就職して初めてのボーナスが出た日、職場の皆で呑みに行った。 ベロベロに酔っ払って、ゲーセンは行ったらケーキの形したぬいぐるみのUFOキャッチャーがあった。 3000円ぐらい使って1コ取って、気になってた同僚の女の子にあげようと思ったら、「いらな〜い」って言われた。 どうしていいやらわからずに、とりあえずカバンに入れてそのまま持って帰った。 ケーキのイチゴの部分を押すと、電子メロディで「ハッピーバースデー」の曲が流れた。 ちょうど母親の誕生日が近かったので、それとなく「母ちゃん、これあげる」って渡した。 今まで誕生日プレゼントなんてあげたのは2、3回しかなかった。照れくさかったから。 母親は驚いた顔をしつつ、ニコニコしながら受け取った。 「ここを押すとメロディが流れるから」って教えると、延々とハッピーバースデーを聴いていた。 2年後の母親の誕生日。 仕事がキツくて夜中まで働いた翌朝、起きる時間まであと20分あった。 朝の20分の睡眠時間は貴重だった。 なのに、耳元で耳障りな電子音が聞こえてきた。 例のケーキのぬいぐるみだった。 母親が、 「メロディ止まらなくなっちゃったのよ、なんとかして」 と言って立っていた。 「知らねーよ。眠いんだから出て行け」 と言ったら、母親はぬいぐるみを俺の枕元に置いていった。 けたたましく鳴り響くハッピーバースデーのメロディに、漏れはブチ切れて 「ふざけんなよ、うるせーんだよ!」 といってぬいぐるみを廊下に叩きつけた。 唖然としてぬいぐるみを拾い上げる母親。 メロディは鳴らなくなっていた。 母親がうっすらと涙を浮かべていたのに気が付いてはいたが、そのままベッドにもぐりこんだ。 朝食は無言のまま。バツが悪いのでさっさと出勤した。 それから母親がそのぬいぐるみの事を口にする事はなかった。 でも、漏れは知っている。押入れのたんすの中にそっとしまわれている事を。 もう8年ぐらい前の話だ。 母親はまだ健在だが、どうしてもあの時自分がしてしまった事を後悔している。 なんとか、あのぬいぐるみを直してやりたい。 誰か、知らないだろうか? ボタン電池ぐらいの大きさで、押すと電子メロディでハッピーバースデーが流れる小さな回路を。 どこか売っていたら教えてくれ。頼むから…